第12回 全国菓子大博覧会・横浜
会期
昭和27年5月20日~30日までの11日間
場所
当時アメリカ軍が伊勢佐木町に建設し使用していた室内運動場「横浜フライヤージム」(837坪)を、内山神奈川県知事の熱意ある折衝によって借りることができ、前回から13年振りに開催されました。
名誉総裁
廣川 弘禅(農林大臣)
名誉副総裁
内山 岩太郎(神奈川県知事)、平沼 亮三(横浜市長)
総裁
森永 太平(全国菓子協会会長)
名誉会長
永井 要造(衆議院議員)
会長
小宮 四九(神奈川県菓協組理事長)
会場の様子
その他
戦後初めての菓子博であり、連日多くのお客様が訪れました。
栄えある「名誉大賞牌」は次の13点が受賞しています。
- 「煉羊羹」......(神奈川・大竹滋治)
- 「羊羹」.......(広島・扇屋内富寛)
- 「柿羊羹」......(岐阜・槌谷祐七)
- 「千鳥饅頭」.....(福岡・原田正雄)
- 「東おこし」.....(東京・入丸製菓)
- 「カステーラ」....(長崎・木田藤四郎)
- 「糖衣ガム」.....(大阪・ハリス)
- 「意匠松風」.....(大阪・田中開進堂)
- 「キンビス」.....(東京・銀座ベーカリー本舗)
- 「カル豆」......(名古屋・富士屋製菓)
- 「キャラメル」....(東京・渡辺製菓)
- 「シスコキャラメル」.(大阪・ハリマヤ製菓)
- 「麻雀キャンデー」..(神奈川・前田孝亮)
出来事
- チョコレート原料対策協議会は、日本チョコレート協会と改称し組織強化
- 全国菓子協会、全国菓子協同連合会、日本チョコレート協会の三団体が連合で、外国産菓子輸入禁止を陳情
- 砂糖の自由化により大阪砂糖取引所開所
- 麦の統制廃止・キャラメルなどの景品付き販売が問題化
- 菓子返品が問題化
世情
- 白鳥事件(白鳥一雄警部射殺)
- ポポロ事件(東大構内で私服警官3人を摘発)
- 日航機「もく星号」三原山に墜落
- NHKラジオ「君の名は」放送開始、爆発的な人気
- 血のメーデー事件
- 皇太子明仁殿下の成人式および立太子礼
- ヘルシンキオリンピック開催、日本復帰・児童福祉法が改正、児童の街頭労働などが禁止に
- 米国プロボクシング世界選手権で、白井義男選手が日本人初の世界チャンピオン
- TV受像機の一般販売開始
- 壷井栄「二十四の瞳」刊行
- 流行語「黄変米」「復古調」「さかさくらげ」「言うてみてみ、聞いてみてみ」
- 流行歌「テネシーワルツ」「ゲイシャワルツ」