色々な洋菓子の説明
アップルパイ(英)
小麦粉とバター・マーガリン、ショートニングなどを練りまぜた生地を皿状にし、オーブンで焼いた菓子や料理を総称して一般にパイといいます。パイは歴史の古いお菓子で生地を平たい層状につくることは、すでに古代エジプトにもあったと考えられています。
始めの頃 は肉、魚を詰めていたようで、15世紀末になってリンゴを詰めたアップルパイが登場します。そしてパイ菓子として発達したのは17世紀フランスにおいてといわれています。
ウエハース(英)
気泡を多く含んだごく軽い焼き菓子です。小麦粉、砂糖、粉乳、卵黄、ベーキングパウダー、香料などに水を加え、半流動性の生地を作り、焼き型に流し込んで、薄い板状に焼く。そして2枚合わせ、間にクリームなどをサンドしたものが多い。
エクレア(仏)
洋生菓子のシュークリームを応用したお菓子です。シュー生地を細長く絞って焼き、中にカスタードクリームなどを詰め、その上にチョコレートなどをかけたお菓子です。
フランス語の「エクレール」はイナズマという意味があり、食べるときに中のクリームが飛び出さないように素早く食べるところからこの名がついたともいわれているようです。
エンゼルケーキ
卵黄やバターを使わず、卵白を多く使った、フワフワと舌触りの良いケーキで、スポンジケーキの一種。
白っぽく、天使の衣のような感じがあるのと、口当たりがやわらかいところからこの名がつけられたようです。
カバーリングチョコレート
ビスケットやウエハースにチョコレートをかけたものです。
カスタードプディング
カスタードプリンとも言います。牛乳、卵、砂糖などをまぜ、蒸すか蒸し焼きにしたもの。
ガトーショコラ
ガトーは、フランス語でケーキのことですので、チョコレートのケーキということになります。
乾パン
非常食、救急用保存食、携帯食として、特に固く作った小型でビスケット風のパン。
キャラメル(英、仏)
砂糖を煮て、牛乳、バター、みずあめ、コーヒー、チョコレート、バニラなどさまざまな材料、香料を入れて作ったあめ菓子。
日本においては明治32年森永太一郎がアメリカから製法を持ち帰り、大正3年(1914年)に発売され、ロングセラーとして今日にいたっています。
クッキー
洋焼き菓子の一種で、小麦粉、バター、卵、砂糖、香料などをまぜ合わせと形をつくり、天板にのせてオーブンで焼いた菓子です。
クッキーはアメリカでつくられて言葉で、イギリスではビスケットと呼ばれています。
クラッカー(英)
粉を固くこねてやいた口当たりの柔らかく、パリッと砕ける歯ごたえが特徴のビスケットで、普通砂糖は使われません。
クリスマスケーキ(英)
クリスマスを祝うケーキ。日本ではショートケーキタイプのデコレーションケーキが主でアメリカの影響が大きいようです。
イギリスのクリスマスケーキは、レーズン、ピール、アーモンドなどの果物を生地の半分くらい混ぜ込んだスパイス入りのパウンドケーキを台に、クリスマス用の飾りをつけたものが主です。クリスマス菓子は、国により伝統があり、親しまれています。
クリームホーン
パイ皮で角形に形を作り、焼いてから、その中にクリームなどを詰めたパイです。
クレープ(仏)
小麦粉に牛乳や卵などを加えたゆるい生地を鉄板でごく薄く丸く焼いたものです。クレープの名は、ラテン語のクリスプス(縮れたの意)からきたもので、焼いた表面が縮み状になり、布地のクレープ(ちりめん)に似ているところから名付けられたといわれています。
今ではすっかり日本でもおなじみになったクレープですが、歴史はワッフルと同じくらい古いものです。このクレープも添える具によって、オードブルからデザートにまで巾広く活用されています。
コロンビエ(仏)
ペンテコート(聖霊降臨祭)は、主の昇天から10日後、予言通り聖霊が現れたとされる日。パティスリーでは、「コロンビエ」という鳩を象ったお菓子を作ります。
中には鳩型のフェーブが仕込んであり、切り分けた時に当たった人はその年中に結婚するという言伝えもあります。近年では「ミュゲ」や「母の日」と併せてセールスされることが多いようです。
サバラン(仏)
イーストで発酵させた生地を蛇の目状のサバラン型に詰めて焼き、ラム酒やキルシュ入りのシロップに浸し中央にクリームなどをのせたお菓子です。
19世紀の中ごろフランスのパリでつくられ、美食家の文筆家ブリア・サバランにあやかって名前を付けたとされています。
サントノーレ(仏)
丸く焼いたパイの土台のまわりに、カラメル掛けした小型のシューを貼り付け、中央にクレームサントノレ(カスタード・クリームにバニラの香を付け、泡たてた卵白をくわえたもの)などを絞りこんだもの。
シャーベット
果汁をアイスクリームのように凍らせたもので、氷菓の一種です。シャーベットはアイスクリームのように乳脂肪を含まないことが多いです。
スフレ
洋生菓子の一種で、正しくは「スフレ オ クレーム」といいます。牛乳、卵、バター、砂糖などをまぜ、オーブンで蒸し焼きしたもので、器から盛り上がるくらいふくらんだ温かいところを食べます。スフレとは、ふくらましたという意味です。
シュークリーム(仏)
シュー生地を口金から丸く搾り出して焼き、空洞の部分に生クリームやカスタードクリームを詰めたものです。
フランス語で、「シュー・ア・ラ・クレーム」と呼び、「ア・ラ」が省略されて「シュークリーム」と日本語化したようです。英語ではクリームパフといいます。
シュトルーデル(独)
中世から伝わるオーストリアの銘菓。ひろく東欧、イスラム文化圏で親しまれている菓子で、切り口が渦巻きになるとろこからの呼称です。
小麦粉を練って薄くのばした生地に、果物やカッテージチーズ等を散らした 巻き、焼き上げた菓子。アツアツのうちに食べるのが一番です。
ショートケーキ
これはまさに日本で創作された洋菓子です。スポンジ台に生クリームを塗り付け、フルーツをはさんだり、のせたりしたスポンジケーキです。ちなみに、ショートは「もろい」「さくさくした」の意で、元々はクッキーに用いる言葉でした。
アメリカには、ビスケット生地にイチゴとクリームを挟んだストロベリー・ショートケイクと呼んでいるものがあります。
スナック菓子
スナックは「軽い食事」の意味で、スナック菓子は甘みを主にせず、塩味などで、間食やおつまみに食べられています。ポテトチップス、コーンチップスなどがあります。
ゼリー(英)
ゼラチン・ペクチン・寒天などを利用して冷やし固めた弾力のあるデザート菓子をいいます。ゼリーの語源はラテン語のgelareで、凍るという意味です。
ゼリービーンズ
ゼリーを中心にして外側に糖液と粉砂糖をかけたもので、掛けもの菓子の一種です。でんぷん、砂糖、水あめなどを使っていて、つやがあり、様々な色がついていて、もちっとした歯ごたえがあります。
ソリッド チョコレート
板チョコレートなどの無垢チョコレートのことです。
タルトレット
一人用に小さくつくったもので、一口で食べられるタルトです。
タルト(仏)
パイ生地、あるいはビスケット生地を円形タルト型(パイ皿でもよい)に焼いたケースに、果物や各種のソースを詰めて飾ったお菓子で、パイの一種です。タルトの小型でデザートとして一人分ぐらいのものをタルトレット、さらに一口で食べられる大きさのものをタルトレット・フールといいます。
愛媛県の名物菓子のタルトは、ゆず風味のこしあんをカステラで巻いたロールケーキのようなもので、これとは別のものです。
ダックワーズ
生地を楕円形などに型貫し、粉糖をかけて焼き、二枚併せてクリームなどを挟みます。アーモンド粉、卵白、砂糖を混ぜ合わせたダックワース生地でつくった洋半生焼き菓子です。
タフィー
砂糖、水あめ、水を合わせ加熱して煮詰め、ナッツ類を加えて冷却し、固まったところで適当な大きさに切断したものです。ナッツには、ピーナッツ、アーモンド、クルミなどが使われる。
チューインガム 味ガム 風船ガム
ガムベースに味や香りをつけ、かむことで風味や口あたりを楽しむ菓子の総称でチューインガムといいます。
チョコレート
カカオ豆を原料にした洋菓子です。口の中でとろりととける舌ざわり、独特のほろにがさと風味は、カカオの実だけがもっている特徴です。
デコレーションケーキ
スポンジケーキを台にして、クリームや果物などで飾り付けた菓子のことをいいます。ショートケーキ、バースデーケーキ、ウェディングケーキなどがこれに含まれます。日本では他にクリスマスケーキなどがあります。
デコレーションケーキは和製英語で、英語では、decorated cake とかfancy cakeといいます。
デニッシュペーストリー(英)
デンマーク風の菓子パン。醗酵生地でバターを包み、折りたたんだ生地で作る菓子タイプのパン。いろいろな形を作り、カスタードクリームや果物を詰めたり乗せたりして焼き上げます。
デンンークやスウエーデンなどの北欧で特に親しまれています。デンマークでは、オーストリアのウィーンで発祥したと伝えられているため「ヴィナーボズ(ウィーンのパン)」と呼ばれている。
トルテ(独)
フランス菓子のタルトと語源は同じですが、ドイツ菓子におけるトルテはスポンジ生地にジャムやクリームをはさんだもので、ドイツ菓子の主流をなすお菓子で多くのバリュエーションが作られたのは19世紀になってからです。
ドロップ(英)
砂糖に香料を加えていろいろな形に煮固めたハードキャンデーの一種です。
ドーナツ
小麦粉にバター、牛乳、砂糖などを練りこみ油で揚げたもの、揚げ菓子の一種です。
ヌガー(英・仏)
炒ったアーモンドやクルミ、はちみつやシロップで作る飴のような砂糖菓子です。
このナッツ類と甘味によって作るヌガー状の菓子は、中央アジア、中国の奥地あたりに起源を持つ、と思われ、古代ギリシャ、ローマの頃にはすでに作られたと思われます。
バウムクーヘン(バームクーヘン)(独)
ドイツ最高のお菓子といわれています。バウムとは木、クーヘンとは菓子の意味で木のお菓子ということです。でき上がりを輪切りにすると、焼き目が樹木の年輪のようにリング状になっています。
ドイツでは19世紀ころ現在のようなバウムクーヘンがつくられるようになったようです。日本でつくられるようになったのは、大正時代の末になります。
パウンドケーキ(英)
イギリス生まれのお菓子で、もともと小麦粉、砂糖、バター、卵をそれぞれ1ポンドずつ使用したところから、名付けられた名称で、バターケーキの一種です。
濃厚な味の菓子で、日本では、パウンドケーキにラムレーズンやドレンチェリー(砂糖漬けのさくらんぼ)を混ぜ、フルーツケーキとして販売しているところもあります。
バターケーキ(英)
スポンジケーキと似ていますが、異なる点は、バターをたくさん使うことです。このため、生地はしっとりとしていてコクのある味になっています。
ババ(仏)
小麦粉、砂糖、卵、バターなどにイーストを加えた発酵生地に、ラム酒のシロップを染み込ませた干しぶどう(ラムレーズン)を入れてかるく焼き上げ、ラム酒風味のシロップをはけ塗したお菓子です。
ババロア(仏)
卵、牛乳、砂糖、泡立てた生クリーム、エッセンスなどをゼラチンで固めたお菓子です。冷たいデザートとして喜ばれたいます。
ババロアは、ドイツのババリア地方の領主に雇われたいたフランス人の料理人が考え出したものといわれています。
パルミエ
パイの一種で、パイ皮を両端から中央に折り込んでハート形にしたものです。
パルフェグラッセ(仏)
各種リキュール類で香りをつけた生クリーム、砂糖、卵等を混ぜ凍らせた氷菓をさします。
パンケーキ(英)
小麦粉に牛乳や卵を加え鉄板にのばしてフライパンで焼いたものをいいます。一見ホットケーキのようですが、甘味が少なく塩味で、クレープよりやや厚く焼いたものです。
焼いたパンケーキにジャムやソースをつけて食べます。パンケーキは思い思いの好みに工夫してつくる楽しさがあり、これがパンケーキのよさになっています。
ピザパイ
パン生地を平たく伸ばし、トマトソースを塗り、サラミ・エビ・ピーマンなどとチーズをのせて焼いたもので、イタリア南部地方の代表的な料理です。ピッツァ、ピザパイといわれています。
ビスケット(英)
小麦粉に砂糖、バター、卵、牛乳などを混ぜて焼いたイギリス風の焼き菓子。
日本には戦国時代末期長崎に「ビスコイト」(ポルトガル語)として伝わり平戸や長崎で作られていたようです。開国後イギリス文化の流入で「ビスケット」となりました。
プディング(英、仏)
日本では一般にプリンと呼ばれます。卵、牛乳、砂糖を主材料にしてなめらかに蒸し焼きしたお菓子で子供のおやつやデザートに喜ばれています。
プディングはもともとイギリスで生まれたお菓子です。大航海時代、船乗りが半端になった有り合わせの材料に小麦粉、卵を加えナフキンなどで包んで煮てみたものと言われています。
フラン(仏)
皿状の食べられる器(パイ生地)に詰め物をした菓子や料理のことです。タルトとの違いは、詰め物がよりクリーミー(液体状の)で形が必ず円形である点です。
ブリットル
砂糖、水あめ、水を合わせて150度前後で加熱し、火を止めたあと、バター、塩、重曹を少量加えて混ぜ、冷却盤上に流して固め、適当な大きさに切ったものです。
フルーツケーキ(英)
イギリスで生まれたケーキで、バターケーキの一種。ラムレーズンやドレンチェリー(砂糖漬けのさくらんぼ)など果物の香料漬けや洋酒漬けを混ぜ込んで焼いたパウンドケーキで、欧米ではクリスマスによくつくられます。
ブレッツエル(独)
生地を棒状にし、円形を作り、両端を円の中心部で交差させた、横8の字形をした、形に特徴のあるドイツのお菓子、パン。その先端は、蛇の頭の形を模していました。
とぐろを巻くと、蛇の姿は神秘の象徴、また始めも終わりもない永遠の不老をあらわすものと信じられていました。それゆえブレッツエルの形は、今日でもパン・菓子屋をあらわす象徴的な形として使われています。
ホットケーキ
小麦粉に卵や牛乳などを加えて鉄板で円形に流し焼きしたもので、焼きたてを熱いうちに食べるので、この名がついたようです。
ボンボン(仏)
砂糖、チョコレートなどで、ブランデー、ウイスキー、果実などを包んだ糖菓。
ポップコーン
トウモロコシを加圧、加熱させてはじかせ、バターや塩で調味したスナック菓子です。
ホテトチップス
ジャガイモを薄く切りって油で揚げたスライスポテトチップスです。
マカロン
卵白、アーモンドの粉末、砂糖で小さい丸い山形をつくって焼いたもので、洋風焼き菓子の一種です。
マシュマロ
フワフワした弾力のある軽い舌ざわりのある菓子で、洋菓子の一種です。
マドレーヌ
バターの多い生地を、マドレーヌ型に入れてオーブンで焼いたもの、洋風焼き菓子の一種です。
マロングラッセ
大粒の栗を砂糖漬けにして表面に糖衣をかぶせたもので、フランスの菓子です。
ミートパイ
小麦粉、バターを多く使ったパイ生地の中に、挽肉(主に牛肉)をいれて焼き上げたものです。伝統的なイギリス料理ですが、一般的に欧米各国で食べられています。
ミルフィーユ(仏、英)
折込みパイ生地(フィユタージュ)をうすく焼き上げ、カスタードクリームやジャムをサンドし、上面に粉糖などをかけたお菓子です。ミルは「千の」、フィユは「葉」の意味で、ミルフィユは「沢山重なった紙」の意味になります。
パイを折るので小麦粉とバターが層状になり、生地を焼くとバターが溶けて幾重にも薄い層が重なって見えることからきています。
ムース(仏、英)
卵白や生クリームの泡立てた中にペースト状の果物やチョコレートなどを加え風味をつけ、卵黄やゼラチンをつなぎにして冷やし、軽くふんわりと仕上げたお菓子です。
まさに今日人々に好まれているあっさりした口当たりのよい食感にマッチしたお菓子といえます。
リーフパイ
パイ生地を木の葉にかたちどって焼いたもので、パイの一種です。
レアチーズケーキ
焼かずにゼラチンで固めるタイプを言います。レアというのは、生という意味で日本での呼び方のようです。チーズケーキの一種です。
ロールケーキ(英)
薄く焼いたスポンジケーキに、ジャムやクリームをぬって巻き込んだものでスポンジケーキの一種です。薄手に焼いたケーキをくるりと巻くのでロールの名があります。
ワッフル(英)
洋生菓子の一種で、フランスではゴーフルといいます。小麦粉に卵や牛乳、砂糖を加えた柔らかめの生地を、ワッフル型(格子などの模様つきの焼き型)を流し込んで焼き、あん、ジャムなどをサンドして二つに折ったお菓子です。
日本のワッフルは独自のもので、1891年(明治24年)米津風月堂の当主米津恒次郎がヨーロッパ修業を終えた際にウエファースの機械を購入し、持ち帰って販売したのが始まりです。
当時はあまり売れず、いろいろ工夫を重ねカステラのような生地にあんをはさんでワッフルの名で売り出しました。元々はウエファースとワッフルでしたが、その時点で日本では別々のお菓子をさすようになりました。